働きたさ。
時々考えるのが、
大学を出て、
適当な会社の総務部に就いて、
そしたら簡単な仕事から始まって。
作業マニュアルを読み込んで、
その通りにすれば進んでいって、
質問できる先輩や同期がいて、
適度な仕事の割り振りがあって、
あっても1時間程度の残業。
帰宅してご飯を食べて、
趣味をして風呂に入って、
寝る前の1時間半だけ、
自己投資の勉強をする。
普段の作業が板についてきて、
振られた仕事の意味を理解し始めた頃、
「この仕事をやってみないか」って
上司に言われる。
こなしてみて失敗して、
5割程度の成果しか出なかったけど、
それからは同じような仕事が増えて、
徐々に成果が出るようになっていく。
同時期に自己投資の勉強が実って、
社内で何人かしか持っていない資格に受かる。
同期からの評価も上がって、
上司にも経営層にも情報が届く。
「彼はよくやっているみたいだね」
っていう声が社内に伝わり始めた。
入社して4年目の春に昇進の話が来て、
承諾したら部下が出来た。
新卒の部下は言うことを聞かなくて、
今まで勉強していた夜の時間に、
管理職のノウハウ本を読み込む。
歩み寄る姿勢を受け取った部下は、
心を開いて徐々に成果が上がる。
2人の存在感が社内で増していって、
2年後にもう1人新卒を任される。
単純な作業は新卒に任せて、
新卒の教育は部下に任せた。
出来た時間で長期的な仕事に取り組む。
自分の判断で会社に提案する。通る。
更に1年後、実力がついてきた部下と…
みたいな暮らしを
学生の時にはぼんやり考えてたよねえ
っていう話。
実際にはこんな環境中々ないし、
俺は想像してた以上に怠惰だし、
それでも上がっていく給料に甘えて、
だらだら浪費を続ける暮らし。
そろそろ飽きてきたなあ。
とりあえず資格取ろう。
終わり。